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登山ウェア
2025.02.17
【2025年最新版】冬山登山の服装完全マニュアル!おすすめアイテムも!

【2025年最新版】冬山登山の服装完全マニュアル!おすすめアイテムも!

「冬山登山を始めたいが、どう服装を選べばいいかわからない」と悩んでいませんか? 本記事では、これだけ見れば冬山登山に必要な服装の全てが分かります!

「3層レイヤリング」の基本から、防寒・防水・防風によって冬山登山を安全で快適なものにする必須アイテムまで、初心者向けに分かりやすく易しく徹底解説しています。凍傷防止のための小物選びや、失敗しない素材選びのコツも紹介していきます!

まずは!冬山登山の服装を総まとめ!


冬山登山、特に雪があるような厳しい環境においては、写真のように頭から足元まで適切に服装(装備)を選択していくことが大切です。まずは、必要になるウェアを体の部位ごと簡単に表にまとめましたのでチェックしてみてください。

この後、アイテムごとに詳しく解説とおすすめ商品の紹介をしていきます!気になるアイテムが見つかったら、ぜひ下へスクロールしてみてください。また、より詳しい解説やおすすめ商品を別記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください!

アイテムイメージ冬の登山における使用シーン求める性能備考

①ヘッドウェア
(頭・顔)

ビーニー

(ニット帽)

登山におすすめのニット帽・ビーニー常に保温性基本の必携装備
バラクラバ冬山登山におすすめのバラクラバ-バラクラバの役割と選び方を紹介極寒・暴風時

保温性

防風性

森林限界を超えるような場合には必須
防寒キャップ【レビュー】シールスキンズ レインキャップ-暖かく雨を凌げる気温がそこまで低くなく、日射を防ぎたい場合保温性低山や春先に活躍

②アイウェア
(目)

サングラス常に紫外線カット基本の必携装備
ゴーグル【24-25年版】厳冬期の冬山登山に必携!おすすめのバラクラバ10選!極寒・暴風時

紫外線カット

防風

ヘルメットとの相性○

③トップス
(上半身)

ベースレイヤー耐久性は混紡比率で見る常に、汗処理

保温性

吸湿速乾性

汗処理のドライレイヤー+保温性のベースレイヤーでも○
ミドルレイヤー常に

保温性

透湿性

動きやすさ

フリースやソフトシェルなど

アウター

(ハードシェル)

ハードシェルとレインジャケットの違い

強風や降雪など厳しい環境下

防風性

撥水性

透湿性

堅牢性

ゴアテックスなどのハードシェル
保温着

休憩時

保温性

携行性

ダウンや化繊ジャケット

④グローブ
(手)

インナーグローブインナーグローブ

常に

吸湿速乾性、操作性

手のベースレイヤー、スマホ操作などできるものを。予備グローブも必携。

ミドルグローブストレッチ性グローブ

インナーグローブだけでは冷える時

保温性

透湿性

操作性

樹林帯や中低山などでは単独使用も
アウターグローブ冬山グローブの対応温度域

積雪時など

保温性

防風性

撥水性

透湿性

レイヤリング時のサイズ注意。ゴアテックス素材など。

⑤パンツ

(下半身)

ベースレイヤー登山タイツだけで行動できる!Rabパワーストレッチプロタイツ

常に

保温性

吸湿速乾性

汗処理のドライレイヤー+保温性のベースレイヤーでも○
アウターパンツ

常に

防風性

撥水性

透湿性

堅牢性

熱がこもった際に排出しやすい換気システムがあると○

保温パンツ

(ダウン)

休憩中

保温性

携行性

ダウンや化繊入り

⑥靴下

(足)

登山ソックス【スマートウール徹底紹介】靴下・ベースレイヤーのおすすめモデル

常に

保温性

クッション性

靴との相性を考慮

では!各部位ごとに詳しく解説していきます

1. ヘッドウェア(・顔)

頭は体温が失われやすい部位の一つです。以下のアイテムを用意しましょう

ヘッドウェアの使い分けについて

行動時・休憩時ともに基本はビーニー(ニット帽)の着用。ただし、ビーニーは頭部のみで顔を守れないため、暴風時にはバラクラバにて顔も保護する必要があります

低山の場合には、防寒キャップやネックウォーマーも選択肢に入りますが、ビーニーとバラクラバを基本に首回りはアウターで保護するのが一般的です。

~頭を守る基本の防寒アイテム~ 『ビーニ(ニット帽)』

登山におすすめのニット帽・ビーニー
  • ・ 特徴: シンプルなデザインで、頭部全体を覆うことで保温性が高い。耳までしっかりとカバーできるものが多く、強風時にも飛ばされにくい

  • 用途: 頭部の保温が主な目的。日帰りの低山登山から本格的な雪山登山まで幅広く使用可能。

  • 特徴: 目出し帽のように顔全体を覆うデザインで、特に耳や鼻、頬など凍傷になりやすい部位を保護する。

  • 用途: 厳冬期の氷点下や強風環境での保温と防風が必要な状況に最適。セパレートタイプもあり、ヘッドウォーマーやネックウォーマーとしても使える。

  • ・ 特徴: 前方にツバがあり、日差しを遮る効果がある。冬用は耳あて付きや裏地がフリースになっているものもある

  • 用途:残雪期の日差し対策が必要な晴天時や、レインウェアのフードと併用する際に便利。

2. アイウェア()

冬山、特に雪面では曇りの日であっても想像以上に紫外線がつよく、場合によっては雪焼けという目の炎症を起こし、最悪の場合目が開けられなくなることもあります。しっかりと紫外線から目を守れるように、サングラスやゴーグルを用意しましょう。

サングラスとゴーグルの使い分けについて

基本は常にサングラスを着用するようにしましょう。登高時のゴーグル着用は、汗と体温によってレンズが曇ったりしょうじた生じた結露が凍り付くため適しません。

高度を上げるにつれ暴風や極端に気温が低くなってきたら、肌が露出する部分を減らしたいので目の周囲を覆うゴーグルとバラクラバに切り替えて凍傷を防ぎましょう。

~冬山の必須装備~ 『サングラス』

  • ・ 特徴: 雪面反射も含めて紫外線から目を守着脱が容易で、長時間の使用でも負担が少ない

  • ・ 用途: 晴天から曇りまで幅広く使用。特に、雪がある場合には必須

~稜線上など極寒・暴風時には~ 『ゴーグル』

【24-25年版】厳冬期の冬山登山に必携!おすすめのバラクラバ10選!
  • ・ 特徴: 目の周り全体を覆うため、紫外線に加えて雪や風から目を守り、視界を確保する。ヘルメットとの相性がよい

  • ・ 用途: 森林限界を超えるような高所や悪天候時にはゴーグルが不可欠。サングラスでは防ぎきれない風雪にも対応できる。

3. トップス(上半身)

上半身はレイヤリングシステムを採用し、以下の層で構成します。

トップスの使い分けについて

活動時、特に登高中には体の発熱によって想像以上に暑く感じることもあります。汗をかかないようにベースレイヤーでの活動もあり得るでしょう。また、汗をかいてしまってもすぐ乾くように吸湿速乾性素材のミドルレイヤーを着用します。さらに、外気温や風雪風雪から身を守るためにハードシェルジャケットが必要になります。

休憩時には、一気に体温が下がりやすいため、ダウンなどの保温性に優れ軽量な防寒着を携行するようにしましょう。ただし、ダウンなどの保温着は、必要以上に暑くなってしまうため行動時には適しません。

~保温性能と汗処理~ 『ベースレイヤー』

耐久性は混紡比率で見る
  • 特徴: 汗を素早く肌から遠ざけるための最初の層。撥水性や疎水性が高い素材が使われており、汗冷えを防ぎます。冬山では保温性も重要で、メリノウールやポリエステルなどの素材が一般的。

  • 用途:常に肌と接触し着用する。登山中にかいた汗を素早く吸収して蒸発させることで、体温低下を防

~常に活躍する万能な一着、保温性と吸湿速乾性を~ 『ミドルレイヤー』

  • 特徴: ベースレイヤーとアウターの間に着用し、主に保温性を担うウェアで、汗処理機能(吸湿・速乾性)や通気性も求められる。フリースやソフトシェルが代表的。ダウンは濡れると保温力が低下するため、行動中には不向き。

  • 用途:寒暖差や運動量に応じて着脱しやすい設計で、快適な体温維持をサポート。行動時も休憩時も基本的には着用し続ける。

~冬山の過酷な環境から身を守る~ 『アウタ(ハードシェル)』

冬のクライミングに頼もしいバックパック『カリマーアルティメイト35』
  • 特徴: 防風・防水性能が高く、雪や雨から身体を守る役割。ゴアテックスなどの透湿防水素材が一般的で、ハードシェル(雪山用)が安心です。

  • 用途:強風や降雪など厳しい環境下で体温低下を防ぎます。保温性はひ必要なく、透湿性によって内部の蒸れを軽減しつつ、防水機能で外部からの水分侵入を防ぎます。

~休憩時の体温維持に~ 『保温着(ダウン)』

  • 特徴: ダウンは軽量かつ高い保温性を持ち、コンパクトに収納可能で携行性に優れています。ただし、水に弱く濡れると保温力が著しく低下するため、撥水加工や防水対策が重要です

  • 用途:主に休憩時やテント泊など、静止状態で体温を維持するために使用します。行動中は汗で濡れるリスクがあるため不向きで、バックパックに携行し必要時に着用するのが基本です。

4. グローブ()

手は細かい作業が必要になるため、操作しやすさと保温性の両方が求められます。また、汗処理から手袋でもレイヤリングが重要になり、いくつかの手袋を重ねて着用します。

グローブの使い分けについて

樹林帯や中低山の登高時には、気温や風の強さに応じてインナーグローブ単体、もしくはミドルグローブ単体での使用が一般的です。標高が上がるにつれ、ミドルグローブやアウターグローブを重ね保温性が必要になります。

特に、インナーグローブは濡れると凍傷リスクが高まるため、予備を携行することが推奨されます。

~冷えやすい末端を保護し、汗を処理する~ 『インナーグローブ』

インナーグローブ
  • 特徴: 吸湿速乾性のある薄手のグローブで、汗を素早く吸収・拡散し、肌をドライに保つ。吸湿速乾性や撥水性に優れた化学繊維やウールが一般的。

  • 用途:活動中は常に着用、登高中はいインナーグローブだけになることも。スマホやGPSを操作したり水筒などザック内の荷物を扱う場合の操作性が重要。

~単体でもレイヤリングでも活躍~ 『ミドルグローブ』

ストレッチ性グローブ

  • 特徴: 保温性と操作性を兼ね備えた中厚手グローブ。インナーグローブから出た湿気を逃がす役割も。ウールやフリースなどの保温性と通気性を兼ね備えた素材。

  • 用途: インナーグローブだけでは冷えるが、アウターグローブを操作性に難がある場合などに使用。樹林帯登高中の単独使用や、晴天時には高所でも使用可能。

~厳しい環境から手を守る~ 『アウターグローブ』

冬山グローブの対応温度域
  • 特徴: 防水・防風性能が高く、厳しい環境下でも手を保護する。ゴアテックスなどの透湿防水素材を使用した製品が多い。厚手で耐久性があるものの、操作性は低い。

  • 用途:強風や吹雪、極寒環境でインナーグローブ・ミドルグローブと組み合わせて使用。行動を止めた際にも冷えから手を守るために着用。

5. パンツ(下半身)

下半身もレイヤリングで保温と動きやすさを確保します。ただし、着脱が非常に面倒ですので、アウターパンツのベンチレーションシステム(サイドなどファスナーで開けることができる)は重要です。

~着脱しにくい下半身の快適性を~ 『ベースレイヤー』

登山タイツだけで行動できる!Rabパワーストレッチプロタイツ
  • 特徴: 肌に直接触れるインナータイツやレギンス。吸汗速乾性と保温性を兼ね備えた素材(メリノウールや化学繊維)が一般的。フィット感が高く、動きやすさを損なわない設計。

  • 用途: 活動中は常に肌と接触して着用。登山中の汗を吸収して蒸発させ、肌をドライで暖かく保つため、寒さが厳しい冬山では必須アイテム。

~過酷な環境から身を守り、換気システムで温度調整を~ 『アウターパンツ』

  • 特徴: 防風・防水性能が高く、雪や風から下半身を守る役割。ゴアテックスなど透湿防水素材を使用したハードシェルパンツが主流。動きやすさとベンチレーションシステムによる温度調節機能が重要。

  • 用途: 強風や降雪など厳しい環境下で下半身を保護する。岩場やアイゼン使用時の摩耗にも耐えられる設計で、過酷な環境に対応。

~休憩時の体温低下防止~ 『保温用のダウンパンツ』

  • 特徴: 軽量で高い保温性を持ち、休憩時や静止状態での体温維持に適しています。コンパクトに収納可能で携行性が高い一方、水濡れに弱いため、防水対策が必要です。

  • 用途: 主に休憩時やテント泊など、静止状態で寒さを凌ぐために使用します。行動中は汗で濡れるリスクがあるため不向きで、必要時に素早く着脱できる設計が便利です。

6. 靴下(足元)

足元は最も冷えやすい部位の一つです。以下のアイテムを用意しましょう

~保温性とクッション性を~ 『冬用登山ソックス』

【スマートウール徹底紹介】靴下・ベースレイヤーのおすすめモデル
  • 特徴: 厚手で保温性が高く、ウールや化繊素材が主流。吸湿性と速乾性を備え、汗冷えを防ぐ。クッション性もあり、長時間の歩行で足を保護する役割。

  • 用途: 足先の冷えや凍傷を防ぐために使用。二重履きや専用ライナーソックスとの併用でさらに保温性を向上させ、登山靴との相性を考慮して選ぶことも

まとめ

冬山登山では適切な服装が生命線となります。頭部、上半身、手、下半身、足元それぞれに適したアイテムを選び、レイヤリングシステムを活用することで快適かつ安全に登山を楽しむことができます。

初心者の方は、まず基本的な装備を揃え、経験者とともに少しずつ経験を積んでいくことをおすすめします。安全第一で、楽しい冬山登山をお楽しみください。

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