冬になるとスキーも雪山登山もいいけれど、一番好きなのはスノーシュー。特に好きな北八ヶ岳エリアには毎年足を運んでいる。今シーズンは「スノーシューに挑戦してみたい」という同僚の女性スタッフ4人と、のんびり日帰りプランで北八ヶ岳の雨池へ。
雪山登山を皆で楽しむ
私以外は雪山登山の経験がほぼ始めてだったのでロープウェイを使って一気に山の世界に入る。スノーシュー予定が、履くほどに雪が少ない今年の冬。それでも朝方に降ったのか、青空と雪のコントラストが美しい朝だった。初めての彼女たちはもうこの雪の世界だけで大興奮。「雪の結晶が見えるよ」といった、私の簡単な山案内でもとても喜んでくれた。
真っ青な空と、針葉樹にうっすらついた真っ白な雪がとっても美しくて清々しい雪の道。歩いても歩いてもその新鮮な気持ちは変わらずに、ずっと気持ちが晴れ晴れしていた。
雨池峠を越えて、林道を歩くと目的地の雨池に到着。やっぱり雪は少なく、ふかふかスノーシューというわけにはいかなかったけれど、なんと私達だけしかいない雨池。はじめてスノーシューを履いて、みんな思い思いに池を散歩する。寝転がったり、ちょっと遠くまで歩いたり。
北八ヶ岳雨池での山ごはん
私はその間に陽だまりのあるちょうど良く座れる岩を見つけてランチにとりかかる。雪山のランチは時間との勝負。今日は暖かいけれど油断すると体が冷えて危ないし、みんなが楽しくごはんを食べて体が温まる時間を作れるように手早く準備をする。今回料理をするのは『きのこたっぷり豆乳スープ』。
『きのこたっぷり豆乳スープ』5人分(大なべ2回分)
・ブロックベーコン:ひとかたまり
・しめじ:1パック
・エリンギ:1パック
・コーン:2袋(パックに入っている無塩タイプ)
・コンソメ:3本(スティックパック)
・塩:適量
・細切りチーズ:適量
・無調整豆乳:200MLパック3本
・水:適量
調理時間:約15分
『きのこたっぷり豆乳スープ』のレシピ
水を沸かし(豆乳を入れるので少なめで)、コンソメを入れてから大きめに切ったブロックベーコンを入れる。きのこ類をいれて一煮立ちしたら豆乳とコーンを入れて塩で味を整えて、カップに注いでから各自にチーズをいれてもらう。
きのこが柔らかくなったら完成。山ごはん大定番の豆乳スープ、アレンジは色々するけれど、今回は雪山なのですぐ火の通る具材を使って洋風に。当日茅野のスーパーで長野産のきのこ類を購入して、たっぷりと入れた。ゴロゴロのブロックベーコンとコーンがいいアクセントになる身体の温まるレシピ。
おすすめアレンジとしては、さつまいもやかぼちゃ、じゃがいもなどの芋類もホクホクしておいしい。コンソメじゃなく和風だしで味を変えることもできるし、厚揚げやお肉をいれてもグッド。山で何回作ったか解らないほどの定番メニュー『豆乳スープ』。豆乳は吹き零れやすいので要注意なのと、鍋にこびりつくので日帰り山におすすめ。小人数分ならあっという間にできあがり。
皆で楽しむ山ごはん
お待ちかねの山ごはん、今回用意したのは、きのこたっぷりの豆乳スープと朝買ったクロワッサン。5人揃えばみんなのザックから食べ物が出てくる、出てくる。
ひとりはチーズを焼いてくれたり、おにぎりや手作りバナナケーキなども出てきてわいわい言って食べて、2回目のスープも作っておなかいっぱい。温まった体が冷える前に準備をして来た道を戻る。行きに心配していた雨池峠の登りもみんな楽しくあっという間に登っていく。
山ごはんでお腹も心も満足に
帰り道も青空とこの雪の世界が美しくて、何度もみんな振り返ったり、気持ちの良い時間をかみ締めながら歩いた。ロープウェイで降りる前に、あんまり景色が良いのでアルプスが見渡せる五辻方面へ少しだけ歩いて、アルプスの山々を眺める。
お腹も心も満たされてロープウェイで下山、ゆっくりのんびりな山もいいもの。地元の野菜直売所や温泉に寄るのも、この後の楽しみの1つ。今年は仲の良い同僚との笑って食べて歩いて楽しい時間を過ごす、大好きな北八ヶ岳からのスタート。私の今年の山旅のはじまり。
八ヶ岳の概要
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