「今年は雪が少ないね」って何度話したかわからないけれど、それでもあの白銀の北八ヶ岳が見れたらいいな~と懲りずに計画を立てた。今回は北八ヶ岳山麓に住む友人宅に3泊4日滞在という計画で山を楽しむ。まず向かったのは車山。
まるで春のような陽気を感じる3月上旬。雪もなく、それでも楽しくお話しながらハイキング。「明日は雪が降りそうだから明後日はスノーシューが楽しめるかもね」と期待をしながら、この日は暖かな陽気の中、山を楽しむ。
私の大好きな北八ヶ岳の世界
次の日は見事に雪が降り続き、期待通りの大当たり!私の大好きな北八ヶ岳の世界になっていた。
1月と同じコースを選んだけれど今回はロープウェイを降りたらすぐスノーシューを履いて歩くことができた。「これ!これ!」と思いながら友人達と話も弾み雨池へ向かう。
いちばん乗りの白銀の世界
雨池峠の行きはどんどん下るので、みんな帰りの心配をしながら歩き続けると雨池到着。今日は私達がいちばん乗り。誰も入っていない道を進んでいく気持ち良さを噛み締めながら、静かな山にお邪魔させてもらう。
何度歩いてもこの道はいい。どの季節でもこの感動は変わらないけれど、やっぱりいちばん乗りの白銀の世界は特別な気がする。
雨池で、前回顔を見せていた岩達もほんの少しだけしか見えない程に今回は雪が積もっているから、今日は思い切り雨池でスノーシューができることを嬉しく感じた。そんな気持ちを抑えて食事の準備に取り掛かかろうと森の中に良いランチスペースを見つけてザックを開ける。
本日楽しむ山ごはん
地元のスーパーや直売所で買った長野県産の野菜やお肉、そして塩麹も安曇野の俵屋麹屋さんのものを使い前の晩から漬けてジップロックに入れておいた。この塩麹、粒が大きくて自然な甘みと塩気がとってもおいしい。キャベツはざく切り、しめじはさすが長野、大袋のものがとっても安くて適量をまとめて準備しておいた。
塩麹鍋3人分(大なべ2回分)の材料
・鶏もも肉:250グラム
・塩麹:適量
・キャベツ:1/4個
・しめじ:約1パック
・鍋用うどん(乾麺):1パック
・和風だし:1本(スティックパック)
・水:適量
調理時間:約15分
塩麹鍋のレシピ
水を沸かしたら塩麹につけた鶏肉と野菜、そして粉末だしを1/3ほど入れて火が通るのを待つ。
1回目はそのまま食べて2回目は残りの粉末だしを足して鍋用の乾麺を入れる。鍋用の乾麺はドロドロにならないのでちょうど良い。そして塩麹で味がしっかりついているので短時間でできて材料も少なく、とても美味しく仕上がるから、凄く手軽なんだけど皆にとっても喜ばれる。
塩麹に鶏肉をつけて凍らして持っていくのは夏場の縦走でよく行う心がけ。保冷剤や保冷バッグに入れて持って行けば、肉の痛みを遅らせる事ができるから夏でも美味しい食事が初日限定だけど楽しめる。持参した鶏肉は今回のように塩麹鍋にしたり、鶏肉を焼いてご飯の上にのせて塩麹丼と残った塩麹を使ってスープにしたりと食事のバリエーションを楽しめる。キャベツと鶏肉と塩麹がとてもあうからキャベツは脇役というより主役に躍り出る威力がある。
山ごはんを終えて楽しむ雨池
マイナスの世界にいながら身体はほかほか。さらにお菓子を食べたり飲み物を飲んだり・・山の中というより普段と同じようなランチタイム。お腹も満たされたところで誰の足あともない雨池へ。
思い思いにスノーシューで歩いたり寝そべったりと、しばし静寂の世界を楽しむ。いつ来ても山の中っていい。静かで広がっていて、特にこういう山の中の木に囲まれたぽっかりとあいた池、今の季節だけという特別な自然を楽しめる凍った池の上で楽しむ時間。
空が近くて雲も手が届きそう。心底気持ちのいい贅沢な時間を過ごすことができた。雨池でとにかく沢山時間を使って楽しむのもいいけれど「久々にもっと長く歩きたかったな」「やっぱり冬も山の中で泊まりたいな」なんて思いながら来た道を戻っていく。
八ヶ岳の概要
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