秋雨とは
日本において8月後半から10月頃にかけて降る長雨のことを秋雨という。夏から秋に移り変わる際に真夏の間本州一体にもたらした暖かな空気が南に退き、それをきっかけに大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本側に張り出す。この暖かな空気と冷たい空気がぶつかるところが不安定になり秋雨前線が発生する。秋雨は梅雨とは違い初期の方が雨量が多く、しかしながら秋雨前線は梅雨の前線よりも弱いという特徴がある。よって前線が停滞ではなく寒冷前線や温暖前線になったり前線として現れない気圧の谷となったりすることも多く、曇りの天気が続いたり弱い雨が長く降り続けるということがある。しかし大気が極度に不安定になって大雨の条件が揃うと梅雨をも凌ぐ大雨となることがあり、これが日本の災害を生み出している一つの原因となっている。梅雨のように始まりと終わりが明確でないことが多く梅雨入りいや梅雨明けといった発表がないのも特徴である。8月後半から10月頃にかけての登山はこの秋雨による天気の変化に注意し、計画をすることが重要になる。
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