東京都の多摩地域には、高尾山稜や奥多摩といった自然豊かな山岳エリアがあります。都心部からのアクセスも良く、年間を通じて登山者が訪れる人気エリアです。
この記事では東京都の山岳エリアから日帰りできる低山をピックアップ。おすすめの登山コースや交通アクセスと併せて紹介しています。次の休日にどこの山へ行こうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
高尾山(たかおさん)/標高599m
東京都八王子市にある高尾山は、年間登山者数世界一を誇る、東京を代表する低山です。初心者向けの山ですが、周辺の山々との縦走ルートが組めるためベテランにも人気が高く、年間を通じてハイカーが訪れます。
ケーブルカーとリフトが運行しているため、登山者でなくとも簡単に山頂に立つことができ、山中には山岳信仰の薬王院、子供に人気のサル園、茶屋、土産物店などが立ち並び、観光が楽しめます。
また、起点となる京王線高尾山口駅から歩いて5分で登山口へ行けるアクセスの良さに加え、駅隣には立ち寄り温泉で汗を流してから帰路につけるのも魅力です。
施設や設備がきちんと整備されているので、山歩きデビューに最適な山です。
山の名前 | 高尾山(たかおさん) |
標高 | 599m |
場所 | 八王子市 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
登山コースは1号路から6号路までと稲荷山コースとがあり、登山者のレベルや体力、好みに応じて選べます。
今回は本格的な登山道の稲荷山コースで登り、舗装道路の1号路で下りる山登りデビューにおすすめのルートを紹介します。稲荷山コースの登山道はきちんと整備されているので道迷いの心配がなく、初心者でも山登りの醍醐味が味わえます。
山頂からは富士山が遠望でき、心地よい疲労感と達成感で満たされるでしょう。
下山の1号路は舗装路なので観光客も多く、薬王院や八王子天然記念物のたこ杉、サル園など観光スポットが集まっているので、ゆっくり見物しながら帰れます。
疲労が強ければケーブルカーやリフトで下山するのもおすすめです。
総距離 | 9.2㎞ |
コースタイム(休憩時間除く) | 約2時間30分 |
累積標高 | 上り:528m 、下り:547m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- 京王線高尾山口駅下車
- 中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICから八王子市営高尾山麓駐車場、京王高尾山駐車場などを利用
小仏城山(こぼとけしろやま)/標高670m
小仏城山は、世界一の登山者数を誇る高尾山に隣接する山で、高尾山から陣馬山へと至る奥高尾縦走路上に位置しています。
多くの登山客と観光客でにぎわう高尾山から小仏城山へ向かう登山道へ入ると観光客は姿を消し、登山者のみの世界となります。広々とした山頂には休憩に最適な茶屋があり、なめこ汁やかき氷が名物です。
登山コースはいろいろあり、高尾山、小仏城山、景信山、陣馬山とピークを踏んでいく奥高尾縦走コースが人気です。しかし、コースタイム約7~8時間と長めのため、初心者なら高尾山、小仏城山のプチ縦走がおすすめです。
山の名前 | 小仏城山(こぼとけしろやま) |
標高 | 670m |
場所 | 東京都八王子市、神奈川県相模原市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
初心者向けの高尾山から小仏城山への縦走コースを紹介します。高尾山登山からステップアップしたい方におすすめのコースです。
まず高尾山山頂を目指します。高尾山の登山コースはいろいろありますが、ここでは最も登山道らしい稲荷山コースで登ります。山頂に着いたら展望を楽しみましょう。
高尾山山頂からはもみじ台、一丁平を経て小仏城山へ。登山道は整備されているので初心者も安心して歩けます。
小仏城山に到着したら広々とした茶屋でゆったりとランチ休憩を。帰りは小仏峠を右へ下っていくと舗装道になり、小仏バス停に到着します。
高尾山口駅→清滝駅→稲荷山→高尾山→もみじ台→一丁平→小仏城山→小仏峠→小仏バス停
コースタイム(休憩時間含まず) | 約3時間10分 |
総距離 | 8.9㎞ |
累積標高 | 上り689m、下り588m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- 京王線高尾山口駅下車
- 圏央道高尾山ICから国道20号を経て約2㎞、高尾山口駅周辺の八王子市営高尾山麓駐車場などを利用
草戸山(くさとやま)/標高364m
高尾山のすぐ南にある草戸山は、大勢の登山客で混雑する高尾山に比べると、ずっと静かな環境で山歩きやトレイルランニングが楽しめる山です。
山頂手前の草戸峠からは気持のよい眺望が広がり、コース上に危険個所はないため、初心者から楽しめます。
山の名前 | 草戸山(くさとやま) |
標高 | 364m |
場所 | 東京都町田市・八王子市、神奈川県相模原市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
高尾山口駅から草戸山への往復コースです。高尾山口駅から高尾山方面ではなく、城山湖方面へ向かう道を進んでいくと草戸山に到着します。
高尾山口駅からTAKAO 599 MUSEUMを通過し、標識に沿って歩いていきます。
樹林帯の中を進んでいくと都心が一望できるビューポイントへ。天気が良ければ筑波山まで見渡せます。
草戸山山頂からは、来た道を通って戻りますが、健脚の方はさらに城山方面へ向かうのもおすすめです。
高尾山口駅→草戸峠→境川源流→草戸山→草戸峠→高尾山口駅
コースタイム(休憩時間含まず) | 約3時間 |
総距離 | 6.0㎞ |
累積標高 | 上り386m、下り393m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- 京王線高尾山口駅下車
- 中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICから八王子市営高尾山麓駐車場、京王高尾山駐車場などを利用
御岳山(みたけさん)/標高929m
御岳山は、古くから信仰の山として崇められ、パワースポットとしても有名な山です。山頂に建つ御嶽神社周辺には、土産物店などが並ぶ参道や宿坊の集落があり、辺りは奥多摩らしい深い自然に包まれています。
御岳山には岩と清流の織りなす景勝地ロックガーデンをはじめ、天狗岩、綾広の滝、眺めの良い長尾平など見どころが多く、標高差もあまりないため、子供や初心者も多く訪れます。
また、電車とバスとケーブルカーで一気に山上へと行けるアクセスの良さも魅力で、平日でもハイカーでにぎわう人気の山です。
山の名前 | 御岳山(みたけさん) |
標高 | 929m |
場所 | 青梅市 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
ケーブルカーの御岳山駅から御嶽神社、ロックガーデンなどを回る、初心者向けのスタンダードコースです。高低差の少ないコースで、最も急登なのは神社の階段かも。
ロックガーデンでは渓谷を流れる清流に癒され、心地よいハイキングが楽しめます。
土産物店や茶屋など一息入れるスポットや、トイレも充実しています。
御岳山駅(ケーブルカー)→御岳山→御嶽神社→御岳山→天狗の腰掛け杉→天狗岩→ロックガーデン→綾広の滝→天狗の腰掛け杉→御嶽山→御岳山駅(ケーブルカー)
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間30分 |
総距離 | 6.1㎞ |
累積標高 | 上り516m、下り514m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR青梅線御嶽駅から西東京バスケーブル下行きでケーブル下バス停下車。坂道を登ってケーブルカーの滝本駅から御岳山駅へ。
- 圏央道青梅ICから都道63号、国道411号を経て約19㎞、滝本駅周辺の有料駐車場を利用
日の出山(ひのでやま)/標高902m
登山コースは多彩で、初心者から健脚者まで満足させるコースが揃っている上、近くには「つるつる温泉」という立ち寄り温泉があり、登山後にさっぱりと汗を流せるのも魅力です。
山の名前 | 日の出山(ひのでやま) |
標高 | 902m |
場所 | 青梅市、西多摩郡日の出町の境 |
地酢・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
御岳山から日の出山へ行き、日の出山下山後に人気のつるつる温泉へ向かう最も人気の高いコースを紹介します。このコースは難易度が低いので、初心者にもおすすめです
ケーブルカーで御岳山駅に到着したら日の出山分岐を通過して御嶽神社のある御岳山へ。お参りを済ませたら日の出山分岐に戻り、日の出山へ向かいます。登りが少なくラクに歩けます。
日の出山山頂にはあづま屋やベンチがあり、関東平野、大岳山、御岳山などが一望できます。
山頂からはつるつる温泉・金比羅山方面へと下ります。日の出山ハイキングコース入口の標柱を過ぎたら案内に沿って車道を歩き、つるつる温泉へ。
つるつる温泉からはJR武蔵五日市駅行きのバスが1時間に2本出ているので時間を確認しておくといいでしょう。
御岳山駅(ケーブルカー)→日の出山分岐→御岳山→日の出山分岐→日の出山→日の出山ハイキングコース入口→つるつる温泉→つるつる温泉バス停
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間50分 |
総距離 | 7.3㎞ |
累積標高 | 上り331m、下り793m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR青梅線御嶽駅から西東京バス「ケーブル下」行きでケーブル下バス停下車。 バス停から徒歩3分のケーブルカー滝本駅から御岳山駅へ
- 圏央道青梅ICから滝本駅まで約19㎞。滝本駅周辺に有料駐車場
三頭山(みとうさん)/標高1531m
三頭山は、名前のとおり3つの峰(西峰・中央峰・東峰)から成る山で、奥多摩三山(三頭山・御前山・大岳山)の最高峰です。都内で唯一ブナの原生林が残る自然豊かな山で、一帯は「檜原都民の森」として整備されています。
東京とは思えない四季折々の豊かな自然が魅力で、新緑や紅葉のシーズンが特におすすめ。初心者から楽しめる人気の高い山です。
山の名前 | 三頭山(みとうさん) |
標高 | 1531m |
場所 | 東京都西多摩郡奥多摩町・檜原村、山梨県上野原市・北都留郡小菅村にまたがる |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
三頭山登山のスタンダードルートである、檜原都民の森を起点とした初心者向け周回コースを紹介します。檜原都民の森バス停または駐車場からスタートし、森林館、木材工芸センターを経て鞘口峠へ。
ここから本格的な登りとなり、「ブナの路コース」をたどって三頭山東峰、中央峰、西峰とピークを踏んでいきます。東峰展望台からは御前山や大岳山が、西峰山頂からは富士山や雲取山が一望できます。
西峰からはムシカリ峠を経てビュースポットの三頭大滝へ。
吊り橋「滝見橋」から写真を撮るのがおすすめです。三頭大滝からは「森林セラピーロード」を通ってスタート地点に戻ります。
都民の森バス停→鞘口峠→三頭山→ムシカリ峠→三頭大滝→都民の森バス停
コースタイム(休憩時間含まず) | 約3時間30分 |
総距離 | 5.8㎞ |
累積標高 | 上り611m、下り610m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR五日市線武蔵五日市駅から西東京バス急行都民の森行きで都民の森バス停下車またはJR五日市線武蔵五日市駅から西東京バス数馬行きで数馬バス停へ。数馬バス停で都民の森行きに乗り換え。12月~2月は運休
- 中央自動車道上野原ICから甲武トンネル経由で約30㎞、都民の森無料駐車場を利用
御前山(ごぜんやま)/標高1405m
奥多摩湖の南東に位置する御前山は、三頭山、大岳山とともに奥多摩三山に数えられる奥多摩を代表する山です。カタクリの自生地として知られ、開花期の春には大勢の登山者でにぎわいます。
登山道は四方に延び、初心者から中上級者まで楽しめる上、下山後にはふもとの奥多摩温泉「もえぎの湯」に立ち寄るお楽しみも。都内にありながらたっぷりと自然に浸れる日帰り登山が楽しめます。
山の名前 | 御前山(ごぜんやま) |
標高 | 1405m |
場所 | 西多摩郡奥多摩町、檜原村の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
奥多摩湖の小河内ダムから出発してサス沢山、惣岳山を経由する大ブナ尾根ルートで登り、下山は境橋バス停へと下る縦走コースを紹介します。
大ブナ尾根ルートはきつい登りがあり、コースタイムも5時間以上あるため経験者向けのコースですが、春にはカタクリの花を見ながら歩けます。
山頂からの展望はありませんが、途中のサス沢山展望台からは奥多摩湖の絶景が見渡せます。
下山は東京都の「体験の森」内へ入っていき、整備された林道、舗装道を進み、境橋のバス停へ向かいます。
奥多摩湖いこいの路入口→サス沢山→惣岳山→御前山→御前山避難小屋→栃寄大滝→境橋バス停
コースタイム(休憩時間含まず) | 約5時間20分 |
総距離 | 10.8㎞ |
累積標高 | 上り994m、下り1172m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
アクセス
- JR青梅線奥多摩駅から西東京バス鴨沢西行き、丹波山村役場行き、留浦行き、小菅の湯行き、奥多摩湖行きなどで奥多摩湖バス停下車
- 圏央道日の出ICから約1時間、小河内ダム駐車場を利用
大岳山(おおだけさん)/標高1226m
大岳山は、御前山、三頭山と共に奥多摩三山を構成する1座です。遠くからでも一目でわかる、山頂がちょこんと突き出た特異な山容は、江戸時代には漁師の目印となっていました。
古くから山岳信仰の山として知られ、山頂直下には大岳神社が祀られています。山頂からは富士山をはじめ、御前山など奥多摩の山々、丹沢山塊、南アルプス、相模湾などが見渡せます。
登山コースは多彩で、初心者から健脚者まで満足させるコースが揃っています。
山の名前 | 大岳山(おおだけさん) |
標高 | 1266m |
場所 | 西多摩郡奥多摩町、檜原村の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
御岳山から大岳山へと至る最も難易度の低いルートを紹介します。御岳山まではケーブルカーを利用するので初級者にもおすすめのコースです。
ケーブルカーの御岳山駅からは御嶽神社、ロックガーデン、綾広の滝など御岳山の見どころポイントを回りつつ芥場(あくば)峠へ向かいます。往復コースなので、大岳山からの帰りに御岳山の見どころを回ってもいいでしょう。
芥場峠からは何カ所か鎖場を通過し、大岳山荘(閉鎖)や大岳神社を通り過ぎ、急登を登りつめると大岳山山頂に到着します。
山頂から展望を楽しんだら、来た道を戻って帰ります。
御岳山駅→御岳山→天狗の腰掛け杉→綾広の滝→芥場峠→大岳山荘(閉鎖)→大岳神社→大岳山→大岳神社→芥場峠→天狗の腰掛け杉→御岳山見→御岳山駅
コースタイム(休憩時間含まず) | 約4時間 |
総距離 | 9.8㎞ |
累積標高 | 上り827m、下り823m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
アクセス
- JR青梅線御嶽駅から西東京バスケーブル下行きでケーブル下バス停下車。坂道を登ってケーブルカーの滝本駅から御岳山駅へ。
- 圏央道青梅ICから都道63号、国道411号を経て約19㎞、滝本駅周辺の有料駐車場を利用
本仁田山(ほにたやま)/標高1224m
JR奥多摩駅からすぐの北側にそびえているのが本仁田山です。駅からすぐに取り付けるアクセスの良さが魅力で多くの登山者が訪れます。
奥多摩三大急登の1つである大休場尾根がありますが、特に危険な箇所がないため、初級者が挑戦するのにもおすすめです。
山の名前 | 本仁田山(ほにたやま) |
標高 | 1224m |
場所 | 奥多摩町 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
JR奥多摩駅から安寺沢沿いに歩き、奥多摩三大急登の大休場(おおやすんば)尾根を登って本仁田山山頂へ。帰りは瘤高山、大根ノ山ノ神を経てJR鳩ノ巣駅へ下るアクセスの良いルート。急登がありますが、初級者から歩けるコースです。
本仁田山の登山口。ここから登りが始まります。
頑張って山頂に到着すると遠くから富士山が出迎えてくれます。
帰りは瘤高山から大根ノ山ノ神の祠を経て鳩ノ巣駅へ向かいます。
JR奥多摩駅→安寺沢集落→本仁田山→瘤高山→大根ノ山ノ神→JR鳩ノ巣駅
コースタイム(休憩時間含まず) | 約4時間20分 |
総距離 | 7.1㎞ |
累積標高 | 上り939m、下り963m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
アクセス
- JR青梅線奥多摩駅下車
- 下山地点のJR鳩ノ巣駅の無料駐車場に停めて電車で奥多摩駅へ
川苔山(かわのりやま)/標高1363m
川苔山は、埼玉県との県境付近に位置する奥多摩の名峰です。山頂までの道のりは長く、中級者以上向けの山ですが、変化に富む渓谷美と山頂からの展望が素晴らしく、人気の高い山です。
川苔山は花の百名山であり、春にはヤマザクラ、ミツバツツジ、ヒトリシズカ、各種スミレなどが可憐な花を咲かせます。また、途中にある百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)は、最大落差40mを誇る奥多摩随一の名瀑で、冬は氷瀑が鑑賞でき、夏場は水と戯れることができます。
山の名前 | 川苔山(かわのりやま) |
標高 | 1363m |
場所 | 奥多摩町 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
登山コースはいろいろありますが、道幅が狭く滑りやすい箇所があるので注意が必要です。ここでは川乗橋バス停から川苔山を目指し、帰りは鳩ノ巣駅へと下山する定番の縦走コースを紹介します。週末はバスの増発便が出るほどの人気コースです。
川乗橋バス停から1時間ほど沢沿いの舗装路を歩いて登山口の細倉橋へ向かいます。細倉橋からは標識に従い、沢沿いの道を何度も橋を渡りながら上流へと歩いていきます。
分岐を右に行くと川苔山方面へと行きますが、ここでは階段道を下って百尋ノ滝方面へと進みます。
マイナスイオンを浴びて名瀑を楽しんだら、分岐に戻って川苔山山頂を目指します。山頂からは雲取山、大菩薩嶺、御前山、大岳山、富士山などが見渡せ、昼時は大勢のハイカーでにぎわいます。下山は鳩ノ巣駅がゴール。そのまま帰路につけます。
コースタイム(休憩時間含まず) | 約6時間30分 |
総距離 | 13.1㎞ |
累積標高 | 上り1150m、下り1258m |
難易度 | ★★★☆☆ |
アクセス
- JR青梅線奥多摩駅から西東京バス東日原行きまたは鍾乳洞行きで川乗橋バス停下車。
- 圏央道日の出ICから国道411号を経て約27㎞、鳩ノ巣駅へ。駅すぐ先を右折したところにある無料の鳩ノ巣駐車場を利用し、登山口まで電車とバスで移動。
高水三山(たかみずさんざん)/標高793m(岩茸石山)
高水三山(たかみずさんざん)とは、高水山、岩茸石山、惣岳山の三山の総称です。いずれも低山ですが、高水山、岩茸石山、惣岳山の縦走コースは急勾配のアップダウンや岩場などもあるため、険しいコースの多い奥多摩登山の入門編と位置付けられています。
また、高水三山はJR青梅線の軍畑駅から歩いてアプローチできる上、最後は青梅線の御嶽駅へとゴールするアクセスの良さも魅力です。最も標高の高い岩茸石山山頂からは川苔山、棒ノ嶺、武甲山などの絶景が広がります。
山の名前 | 高水山(たかみずやま|たかみずさん) |
標高 | 759m |
場所 | 青梅市 |
地図・天気など | 詳細情報 |
山の名前 | 岩茸石山(いわたけいしやま) |
標高 | 793m |
場所 | 青梅市、奥多摩町の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
山の名前 | 惣岳山(そうがくさん) |
標高 | 756m |
場所 | 青梅市、奥多摩町の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
最後の惣岳山へは勾配がきつく、両手を使って岩場や木の根をよじ登っていきます。山頂には大国主命を祀る青渭神社奥の院があります。
コースタイム(休憩時間含まず) | 約3時間30分 |
総距離 | 9.5㎞ |
累積標高 | 上り811m、下り812m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
アクセス
- JR青梅線軍畑駅下車
-
軍畑駅周辺の青梅柚木苑地駐車場(東京都青梅市柚木町3-643)、軍畑園地駐車場(東京都青梅市柚木町2-466-38)を利用
浅間嶺(せんげんれい)/標高903m
東京都の西端、檜原村に位置する浅間嶺は、四季折々の豊かな自然を満喫できる東京都屈指のハイキングスポットです。春は桜、秋は紅葉が楽しめ、冬は落葉で見晴らしが良くなります。
近くには都内で唯一、日本の滝百選に選ばれている「払沢の滝(ほっさわのたき)」や、立ち寄り温泉「数馬の湯」があり、浅間嶺登山とあわせて楽しめます。
山の名前 | 浅間嶺(せんげんれい) |
標高 | 903m |
場所 | 檜原村 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
浅間尾根縦走コースで浅間嶺に登り、名瀑払沢の滝へと下りる、初心者から初級者向けのコースを紹介します。浅間尾根は江戸時代、米や炭などを運ぶ生活道路として利用されていた道で、心地よい山歩きが楽しめます。
浅間尾根登山口バス停から「民宿 浅間坂」の看板に沿って登山口へ向かい、数馬分岐、サル石、一本杉、人里峠を過ぎると一気に視界が開けます。
その先には休憩所、さらに登ると展望台があり、大岳山や御前山など奥多摩の山々が見渡せ、晴れていれば富士山が一望できます。展望台から水車が回る古民家を経て時坂峠へ。時坂集落を眺めつつ下ると払沢の滝見学者用駐車場に到着します。
ここから遊歩道を15分ほど歩いて払沢の滝へ。滝を見学したら駐車場にほど近い払沢の滝入口バス停へ向かいます。
コースタイム(休憩時間含まず) | 約4時間5分 |
総距離 | 12.7㎞ |
累積標高 | 上り843m、下り1173m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
アクセス
- JR五日市線武蔵五日市駅から西東京バス数馬行きで浅間尾根登山口バス停下車
- あきる野ICから約33㎞、仲の平駐車場を利用
生藤山(しょうとうさん)/標高990m
奥多摩山域にある生藤山は、東京都檜原村と神奈川県相模原市の境に位置する里山で、花の百名山です。春には桜の花が咲き誇り、多くの登山者が訪れます。
辺りは古き良き日本の里山風景が残る地域で、登山とあわせて散策するのもおすすめです。
山の名前 | 生藤山(しょうとうさん) |
標高 | 990m |
場所 | 東京都西多摩郡檜原村、神奈川県相模原市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
生藤山~陣馬山を縦走する周回コースを紹介します。たっぷりと歩く健脚者向けロングコースです。県立鎌沢駐車場を起点とし、生藤山、茅丸、連行峰あたりまで天気が良ければ富士山を見ながら歩けます。
和田峠に向かって下っていき、陣馬山に向かう木段を登っていくと陣馬山山頂に到着します。
和田登山口から和田バス停に向かって下山します。
コースタイム(休憩時間含まず) | 約5時間45分 |
総距離 | 13.2㎞ |
累積標高 | 上り1149m、下り1147m |
難易度 | ★★★☆☆ |
アクセス
- JR藤野駅から神奈中バス和田峠行きで鎌沢入口バス停下車
- 中央自動車道相模湖ICから国道20号、県道522号を経て、県立鎌沢駐車場を利用
まとめ:東京の低山に気軽に出かけよう
高尾や奥多摩の低山は、コースのとり方次第で初心者から健脚者まで気軽に日帰り登山が楽しめます。本記事を参考に、東京の山歩きを満喫してください。