冬山の魅力をたっぷりと味わうには、日帰り登山であっても雪や凍結、寒さへの備えが欠かせません。特に、雪山登山の場合は、専用の装備が必要であり、積雪のない低山ハイクであっても、防寒対策は必須です。
この記事では、冬の低山ハイクから本格的な雪山登山まで、冬の日帰り登山に必要な持ち物の選び方を解説し、おすすめのアイテムを紹介しています。あわせて、低山ハイク、雪山登山別に必要な持ち物をリストにまとめましたので、最後まで読んでぜひ参考にしてください。
冬の日帰り登山の持ち物のポイント

冬の日帰り登山は、グリーンシーズンの日帰り登山と異なり、次のような点に対する装備が重要です。行く山が低山か雪山かによって必要な持ち物を選ぶようにしましょう。
①雪や凍結に対する備え

冬の日帰り登山では、低山であっても積雪や凍結への備えが必要です。
本格的な雪山登山であれば、保温剤入りでアイゼンが装着できる冬用登山靴と、10本爪または12本爪のアイゼン、雪上での杖となるピッケル、足元の雪の侵入を防ぐゲイター(スパッツ)、転倒や滑落から頭部を守るヘルメットを用意します。

ザックは、かさばる防寒着などを入れるため少し余裕のあるサイズで、ヘルメットやピッケルなどが外付けできるモデルがおすすめです。
低山では、ザックは3シーズンの日帰り登山で使っているものを活用します。登山靴も防水透湿性のある3シーズン用のトレッキングシューズが使えますが、積雪量に応じて4~10本爪の軽アイゼン、または爪の短いチェーンスパイクを用意します。

山域にもよりますが、標高2000m以下で軽アイゼン、標高1000m以下でチェーンスパイク、を目安にするといいでしょう。
ピッケルは森林限界を超える冬山で使われることが多く、低山であれば雪上歩行のバランスをとるのにトレッキングポールを使用するのがおすすめです。雪に沈み込んでしまわないよう、先端に雪用バスケットを装着して使います。積雪があればゲイターも用意しましょう。
②寒さに対する備え

冬山ではグローブやネックウォーマーなど防寒用の小物類が欠かせません。特に耳や足や手の先端が寒く、耳まで覆えるニット帽や目出し帽のバラクラバ、厚手のウール素材の靴下、レイヤリングしたグローブなどが必要です。

雪山に素手でいることは凍傷のリスクがあり大変危険なため、グローブは特に大切です。冬のグローブは、雪や氷の濡れから手を守り、保温性を確保するため、インナーグローブ+ミドルグローブ+防水性・防風性を備えたアウターグローブをレイヤリングします。念のため、失くしたとき用に予備のグローブを用意しておくといいでしょう。
また、寒さに対しては、体の内側から温めることも大事です。

保温用ボトル(魔法瓶)に温かい飲み物を入れて持っていけば、体を冷やさずに水分補給ができます。また、クッカーとガスストーブ、燃料があれば、雪からお湯が作れます。できたお湯を魔法瓶に補充しておけば、いつでも温かいお湯が飲め、水のない山の中で役立ちます。

さらに、エネルギーになる行動食を夏より多めに持参するのもおすすめです。どら焼きやしっとりとした饅頭、チョコレート味のプロテインバーやSOYJOY、ワッフル、ナッツ、ジェルやセリー飲料などが冬山の行動食として人気があります。
③早い日没に対する備え

冬は日が短いため、ヘッドライトは非常に重要な装備です。冬山登山のコースタイムは3シーズンの登山より1.5倍長く見積もる必要があり、計画通りの時間で歩けないことも想定しておかなくてはなりません。暗くなっても行動できるよう準備は整えておきましょう。
また、冬は寒さでバッテリーの消耗が激しいため、予備の電池も用意しておくことをおすすめします。
④強い紫外線に対する備え

雪山は雪面の照り返しによる紫外線が非常に強く、裸眼での雪山登山は網膜にダメージを与えます。雪山登山をするならサングラスやゴーグルは必需品です。
また、雪焼け対策に日焼け止めクリーム、乾燥対策にリップクリームも用意しておくといいでしょう。
⑤安全への備え

雪山では、想定外の出来事が起こるリスクが高く、万が一に備えた装備を用意しておく必要があります。もしも暗くなってビバークしなくてはならない時のため、ツエルトを準備しておきましょう。さらに、クッカーやガス、ガスストーブがあれば、停滞中に雪からお湯を作ることができ、多少なりとも暖を取ることができます。
また、雪山では視界不良が起こる可能性が高く、地図とコンパスによる位置の確認やルートファインディングのスキルが必要です。
そのほかモバイルバッテリーやファーストエイドキット、非常食など夏山登山でも持ち歩いてるものは冬山登山でも必携です。
【冬の日帰り登山の持ち物】防寒小物の選び方とおすすめアイテム

冬山登山で身に着ける防寒用小物類の選び方と、おすすめのアイテムを紹介します。
ニット帽またはバラクラバ

冬山登山では、耳までしっかりと覆える深さのニット帽がおすすめです。ボンボンの付いていないシンプルなデザインを選べばヘルメットやフードを被る時の邪魔にならない上、どんな山コーデともスッキリと馴染みます。頭にしっかりフィットし、風で飛ばされないようなサイズ感を選びましょう。
【山旅】ポッサムメリノ・ニット帽

ポッサムファイバー × メリノウールの贅沢なブレンドにより、圧倒的に暖かく、それでいて軽い、永く愛用できるニット帽です。折り返し付きで耳や額周りの保温力が高く、シンプルなデザインで山でも街でも活躍します。
| 価格 | 7,990円 |
| 重量 | 72.6g |
| 素材 | メリノウール 50%、ポッサムファイバー 40%、ナイロン 10% |
厳冬期の氷点下や森林限界を超える強風環境の雪山であればバラクラバがおすすめです。目出し帽のように顔全体を覆うデザインなので、耳や鼻、頬などを凍傷から守ってくれる上、雪の照り返しによる日焼けを防いでくれます。より冷たい風にたたかれる場合はハードシェルのフードでカバーするといいでしょう。

ヘッドウォーマーやネックウォーマーとしても使えるセパレートタイプのバラクラバもあります。
【ファイントラック】メリノスピンバラクラバ
出典:ファイントラック
天然メリノウールとポリエステルを組み合わせたハイブリッド素材のバラクラバです。保温性と優れた汗処理能力を備え、雪山でのアクティビティをサポートします。独自開発のブレスルーターシステムで呼吸しやすく、濡れや凍り付きを抑えます。ヘルメットに対応し、ネックウォーマーとしての着用も可能です。
| 価格 | 6,600円 |
| 重量 | 45g |
| 素材 | ポリエステル65%、ウール35% |
グローブ

冬山登山では、凍傷や冷えを防ぐため、雪山でも低山でも手袋が必要です。雪山では防水アウターグローブにインナーグローブが取り外しできるセパレートタイプがおすすめです。また、濡れてしまった時のために、予備のグローブを携行するようにします。予備のグローブはコスパの良い「防寒テムレス」+インナーグローブ「山旅 ポッサムメリノ・グローブ」がおすすめです。
積雪のない低山であれば、防風性、保温性があり、スマホ操作がしやすいグローブがおすすめです。防水性は特に必要ありません。冬山用手袋の代わりに、くれぐれも軍手で登山しないようにしましょう。
【ブラックダイヤモンド】ソロイストグローブ

出典:ロストアロー
インナーの取り外しができる雪山用グローブのベストセラーです。保温性と操作性のバランスに優れ、手首部分はドローコードによって雪の侵入を防いだ作りになっています。極寒のアルパインクライミングや登山で活躍するモデルです。
価格 | 20,900円 |
| 重量 | 261g(ペア重量) |
| 素材 | プリマロフトゴールドクロスコア、プリマロフトゴールド |
【ファイントラック】エバーブレスウィンタートレイルグローブ

出典:ファイントラック
ファイントラックで人気のエバーブレス手袋に寒い時期にも安心の保温性が付いた、秋冬の低山登山に最適な万能グローブです。タッチパネル対応で操作性に優れ、ストレッチ性とフィット感を備えているので幅広いアクティビティで活躍します。
| 価格 | 8,580円 |
| 重量 | 51g |
| 素材 | 表生地(表):20デニールストレッチナイロンリップ(ナイロン100%) 表生地(裏):20デニールポリエステルニット(ポリエステル100%) ポリウレタンラミネート 裏生地:ポリエステル100% 中綿:ポリエステル100% |
ウールの厚手ソックス

冬の登山では防寒性の高いウールの厚手ソックスがおすすめです。特に雪山では硬い雪山用登山靴を履くため、ソックス全体にわたって高いクッション性のあるモデルがいいでしょう。
【スマートウール】マウンテニア マックスクッション トールクルー

出典:ロストアロー
スマートウールで最も厚く、クッション性の高いソックスです。保温性が高く、厳冬期の雪山登山に適しています。部位によってメッシュゾーンが設けられているので、長時間の歩行でも蒸れずに足を快適に保ってくれます。
| 価格 | 3,388円 |
| 重量 | 不明 |
| 素材 | ウール77%、ナイロン22%、ポリウレタン1% |
【冬の日帰り登山の持ち物】雪や凍結に必要な装備の選び方とおすすめのアイテム

冬山登山では雪面や凍結した道を歩きます。冷たく、滑りやすく、歩きづらいため、専用の装備が必要です。
雪山用登山靴

雪山用の登山靴は、足を保温するための保温素材が入っており、登山靴のねじれを防ぐためのシャンクが内蔵され、不安定な場所でも安定して立ちやすいようアウトソールが固くしっかりしており、全体として堅牢に作られています。
また、アイゼンが装着できるよう「コバ」と呼ばれる溝を備えています。

コバは踵に設置されているか、踵とつま先の2か所に設置されており、アイゼンの金具をコバに引っ掛けて固定します。ただし、雪山用登山靴でもコバの無いタイプがあり、その場合、ベルトで縛って固定するアイゼンを使用します。
アイゼンには、「ワンタッチ式」「セミワンタッチ式」「ベルト式」の3種類があり、コバの有無によって取り付けられるアイゼンが変わります。
| コバの有無 | 装着できるアイゼン |
| つま先と踵にコバがある | ワンタッチ式アイゼン |
| 踵にコバがある | セミワンタッチ式アイゼン |
| コバが無い | ベルト式アイゼン |
このように雪山用登山靴は、アイゼンと密接な関係があるため、雪山用の登山靴を選ぶ際は、自分のアイゼンをお店に持参して、アイゼンとの相性をチェックしてください。雪山用の登山靴を新規に購入する方は、アイゼンがワンタッチ式かセミワンタッチ式で装着しやすいコバありタイプの登山靴がおすすめです。
購入時には厚手のソックスを履いて試着しましょう。また、雪山用登山靴は剛性が高いため重量が重い傾向があります。足を上げるのにも力を要するため、できるだけ軽量なモデルを選ぶと登山がしやすくなります。
積雪のほとんどない低山であれば、防水透湿性のある一般的な登山靴で大丈夫です。
【スポルティバ】ネパールエボGTX

厳冬期の雪山登山靴として信頼性の高い定番のブーツです。現行モデルはふくらはぎ部分に雪などの侵入を防ぐミニゲイターが設置され、保温力がアップしました。また、スポルティバ独自のリムーバルタングを搭載し、フィット感を高めています。
| 価格 | 89,100円 |
| 重量 | 1040g |
| 素材 | アッパー:ペルワンガー社製防水レザー3mm ライニング:ゴアテックス ソール:Vibram社製 |
| アイゼン | ワンタッチ式 |
アイゼンまたは軽アイゼンまたはチェーンスパイク

アイゼンは登山靴に装着し、滑りやすい雪や凍結した登山道でしっかりとグリップして歩行を助ける、雪山登山に必須のアイテムです。
アイゼンは爪の数や大きさによって、アイゼン、軽アイゼン、チェーンスパイクに分かれます。
| アイゼン | 軽アイゼン | チェーンスパイク | |
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爪の本数 形状 | 10~12本 約3㎝の爪 つま先の爪が外に飛び出ている | 4~8本 約2cmの爪 靴底の土踏まず付近に爪がある | 18本 約1.2㎝の爪 靴下を履くように装着する |
| 使用シーン | ・2500~3000m級の山 ・森林限界以上の山 ・傾斜がきつい ・滑落の危険性がある ・雪質が硬い ・雪量が多い ・トレース(踏み跡)がない | ・2000m級の山 ・森林限界以下の山 ・傾斜が緩やか ・樹林帯で滑落の危険が少ない ・雪があり、滑りそうな道 ・雪質が柔らかい ・雪量が少ない ・トレース(踏み跡)がある | ・1000m級の山 ・低山ハイク ・林道 ・傾斜が緩やか ・夏の雪渓 ・無雪期も使える ・凍結して滑るところ |
| 山の例 | 北アルプス 南アルプス 中央アルプス 南八ヶ岳 谷川岳 乗鞍岳 | 雲取山 奥多摩周辺 北八ヶ岳 丹沢 | 勾配の少ない低山 冬季トレイルラン |
アイゼンは、どの山に登るのか、登山道の傾斜や積雪量はどれくらいか、雪質は柔らかいか硬いか、など使用シーンによって、12~10本爪アイゼン、軽アイゼン、チェーンスパイクを使い分けます。
雪山登山初心者の方が最初に行く低山であれば、チェーンスパイク、軽アイゼンでもOKですが、勾配がきつい登山道であれば12~10本爪アイゼンが必要です。

アイゼンは、靴への装着方法の違いによって「ワンタッチ式」「セミワンタッチ式」「ベルト式」「ラチェット式」と4タイプに分かれます。
| 取付方法 | アイゼンの分類 | コバの有無 | 特徴 |
| ワンタッチ | アイゼン | 登山靴の踵とつま先にコバが必要 | ・装着がラク ・固定力が高い ・登山靴との相性が悪いと外れやすい |
| セミワンタッチ | アイゼン | 登山靴の踵にコバが必要 | ・ベルト式より固定される ・バックルの固定が甘いと足が動いて外れやすい |
| ベルト | アイゼン 軽アイゼン | コバ必要なし | ・登山靴に合わせやすい ・コンパクトに収納できる ・ベルトで上から押さえているだけなので若干ガタつく |
| ラチェット | 軽アイゼン | コバ必要なし | ・装着が簡単 ・ベルト式よりやや重く収納がかさばる |


チェーススパイクは冬の低山で少々の積雪及び登山道の凍結時に使用します。アイゼンに比べると爪の大きさや形状が簡易的なため、高所の厳冬期登山では使いものになりませんが、冬の低山をはじめ、3シーズンでも活用するシーンが多いです。
また、チェーンスパイクはアイゼンと装着方法が異なり、登山靴の上から靴下を履くようにして装着します。
【グリベル】G12シリーズ

冬の本格的雪山登山で使用する12本爪アイゼンでおすすめなのが「グリベル」のG12シリーズです。ワンタッチ式、セミワンタッチ式、ベルト式の3タイプが用意されており、それぞれ「オーマチック」「ニューマチック」「ニュークラシック」と命名されています。いずれも丈夫で低温に強く、雪山登山者から高い信頼を得ています。
| 価格 | 29,205円ほか(G12 EVO・オーマチックナロー) |
| 重量 | 1.01㎏ |
| 素材 | クロモリ |
【モンベル】スノースパイク6クイックフィット

出典:モンベル
ラチェットタイプで手軽に装着できる、6本爪の軽アイゼンです。裏面には、雪が団子状に付着しにくいプレートが付いています。雪山の軽登山や残雪期の雪渓歩きなどで重宝するモデルです。スタッフバッグ付き。
価格 | 9,680円 |
| 重量 | 520g |
| 素材 | (本体)S55C炭素鋼[板厚2mm] (バンド)エラストマー |
【モンベル】チェーンスパイク

冬の低山から夏の雪渓歩行に最適なモデルです。初心者の方でも靴の上から靴下を履くような感覚で簡単に装着できるため、お守り代わりにザックに入れておくのにおすすめです。専用スタッフバッグ付きで持ち運びしやすいのも魅力です。
| 価格 | 5,800円 |
| 重量 | 263g(Mサイズ) |
| 素材 | チェーン:ステンレス鋼 バンド:エラストマー |
ピッケルまたはトレッキングポール

冬の雪道は滑りやすく、ピッケルかトレッキングポールで歩行のバランスを保つようにします。

ピッケルの役割は、主に次の3つです。
- 杖となって歩行のバランスを保つ
- 急斜面では雪面に刺して手がかりにする
- 転倒した際、とっさに斜面に突き刺して滑落を止めるストッパーの役目
1.のようにバランスを取るためだけに使うのであれば、トレッキングポールで十分です。しかし、凍結しているなど滑りやすいところでは、万が一滑落した際、トレッキングポールでは役に立たず、命の危険があります。
滑落の危険がある山、急傾斜であったり、硬く凍り付いていたりするところがある山ではピッケルが必要です。
基本的に雪山と呼べる場所で森林限界を超え、急傾斜がある山に出かける時はピッケルを持参します。中低山で滑落するような危険個所がなく、傾斜が緩くて簡単に登れる山であればトレッキングポールでいいでしょう。
ピッケル購入の際は、リーシュと呼ばれるピッケルと体をつなぐ紐のような道具と、ピッケルカバーもあわせて購入するようにします。
また、初めてピッケルを持つ方は、山行前に使い方を練習しておく必要があるため、講習会等への参加が望まれます。
【グリベル】ネパールSA・プラス

雪山登山初心者の低山からベテランの方の縦走まで幅広く活躍する、グリベルの定番ピッケルです。グリベルはイタリアの老舗メーカーで、グリベルのアイゼンやピッケルは登山者から高く評価されています。
ネパールSA・プラスは、シャフトが少しカーブしていて雪面に良い角度で刺さり、強い支持力を発揮。軽量で扱いやすく、リーシュ、カバーが付いています。デザインも赤いシャフトと黄色いリーシュが雪山で目立ち、カッコよさと視認性を兼ね備えています。
| 価格 | 18,150円 |
| 重量 | 545g(66cmリーシュ付き) |
| 素材 | 炭素鋼ヘッド |
中低山で傾斜が緩く、滑落の危険がないところでは、トレッキングポールで歩行のバランスを取るのがおすすめです。雪道では、トレッキングポールにスノーバスケットを装着して雪面での沈み込みを防ぎます。
雪山でのトレッキングポールは軽量コンパクトに収納できるカーボン製や、伸縮性と強度を両立させたアルミとカーボンのハイブリッドタイプがおすすめです。3シーズン用のトレッキングポールに雪道用スノーバスケットが付け替えられるモデルを選べばオールシーズン使えます。

トレッキングポールにはスノーバスケットが装着できるタイプとそうでないタイプがありますので、スノーバスケットの取り付けの可否を確認しておきましょう。
【ブラックダイヤモンド】ディスタンスカーボンFLZ

非常に軽量で長さ調節ができるカーボン製のトレッキングポールです。軽い操作感の「フリックロックプラス」を採用しており、グローブをしたままでも操作しやすく、状況に応じた長さ調節が可能です。
スノートレッキングなどに適したディスタンスバスケットラージ ウィズクリップが付属していますので、付け替えできます。
| 価格 | 35,750円 |
| 重量 | 1本142-154g |
| 素材 | カーボン |
ヘルメット

凍り付いた雪面での転倒や滑落、落石から頭部を守るため、ヘルメットをニット帽やバラクラバの上から装着します。特に、滑落や落石の危険がある岩稜帯や登攀的なルートでは安全のためヘルメットの装着は必須です。
夏山用のヘルメットを流用できますが、軽量でフィット感のあるモデルがいいでしょう。冬山ではヘルメットの上からアウターのフードを被ることが多いため、ヘルメットに対応したフード付きアウターを選ぶこともポイントです。
【グリベル】サラマンダー2.0

グリベルのヘルメットは、日本人の頭の形に合わせたデザインの「ジャパンフィット」を採用。内側の幅が広く、装着時の安定感が抜群で、ヘルメット装着後もサイズの調整ができます(54~61cm)。堅牢で実用的なモデルです。
| 価格 | 69.9ユーロ(約13,020円) |
| 重量 | 360g |
| 素材 | プラスチック (ABS)、ポリスチレン (EPS) |
ゲイター(スパッツ)

ゲイター(スパッツ)は、雪が靴の中に侵入することを防ぎ、足の凍傷リスクを低下させます。雪山ではアイゼンを使用するため、破けないよう耐久性の高い素材でできた、セミロングからロング丈のゲイターを選ぶといいでしょう。
【モンベル】ドライテック イージーフィットスパッツ

着脱しやすいベロクロ留め仕様で、膝下丈の軽量なゲイターです。アイゼンやスノーシューで破けやすい下部を高強度エッジガードでカバーし、雪山に対応しています。
| 価格 | 7,100円 |
| 重量 | 215g |
| 素材 | ドライテック3レイヤー[表:50デニール・ナイロン・リップストップ] (エッジガード)420デニール・ナイロン・オックス[ウレタンコーティング] |
ザック

日帰りの低山登山であれば、わざわざ購入する必要はなく、3シーズンで使用しているザックを流用します。雪山登山は防寒着などの荷物がかさばるため、無雪期の日帰り登山用ザックよりも容量が大きい方がいいでしょう。日帰りなら25Lから30L以上が目安です。ピッケルやスノーシューなどをザックの外側に取り付けられるタイプがいいでしょう。
背面は大きなメッシュではなく、フラットで雪が付着しにくい構造で耐久力のある破れにくい生地のモデルがおすすめです。また、グローブを外さず、付けたままでも操作しやすい設計であるかどうかもポイントです。
【オスプレイ】ミュータント38

雪山登山の定番ザックといわれていたバリアントが廃盤になり、その後継として販売されているのがミュータントです。ミュータント38は、日帰り登山から山小屋泊まで対応する38Lのザックです。荷物が重くなりがちな雪山登山でしっかりと支えてくれるヒップベルトや優れたフィット性で負荷を軽減します。
シンプルな作りながら、雪が付着しにくい背面パネルや、ヘルメット、ピッケル、アイゼンなどの雪山装具を確実に固定し収納する各種パーツが充実しており、雪山登山の相棒となる存在です。
| 価格 | 34,100円 |
| 重量 | S/M=1.14kg、M/L=1.22kg |
| 素材 | メイン:Bluesign認証210D高強度リサイクルナイロン アクセント:Bluesign認証210D高強度リサイクルナイロングリッドナノフライ ボトム:Bluesign認証450Dリサイクルポリエステル |
【冬の日帰り登山の持ち物】紫外線対策品の選び方とおすすめのアイテム

雪は紫外線を約80%も反射するため雪山の紫外線は非常に強く、3シーズンの2倍以上あると考えられます。さらに、1000m登ると紫外線量は10~12%増えるため、雪山では紫外線対策が必須です。
サングラスまたはゴーグル

雪山では雪面から反射する光により目がダメージを受けやすく、雪目にならないよう目を守るためのアイウェアが必要です。
強い紫外線から目を守るには、サングラスがおすすめです。特に晴天の日は汗もかくため、ゴーグルよりサングラスの方が快適です。しかし、風が強いと目を開けられなくなるため、横から風が入ってこないようガードの付いているモデルや8カーブあるサングラスがいいでしょう。

吹雪いていれば、ゴーグルの方が視界を確保できますし、肌の露出が減るので凍傷を予防できます。吹雪や強風であれば、サングラスよりゴーグルをおすすめします。
森林限界を超えるような雪山登山では、サングラスとゴーグルの両方を持参した方がいいでしょう。
【SMITH】Embark Matte Tortoise

取り外し可能なサイドシールドを搭載し、紫外線を完全にシャットアウト。テンプル部分は曲げられる素材を採用しているのでフィット調整できます。ストラップリテイナー付きです。
| 価格 | 29,700円、 |
| 重量 | 不明 |
| 素材 | ノーズとテンプルにラバー素材を使用 |
【オークリー】O-Frame 2.0 PRO L Snow Goggles

スノーボードやスキーでも活躍する雪山用ゴーグルです。衝撃に強いレンズとスッキリとしたデザインで、吹雪や強風から目や肌を守ります。
| 価格 | 8,580円 |
| 重量 | 不明 |
| 素材 | 不明 |
日焼け止め

日焼け止めは夏に限らず、雪山でも必要です。雪は紫外線を約80%反射するので夏山より紫外線量が多くなります。しかも1,000m上がると紫外線は10~12%増えるので、日焼け止めは忘れないようしましょう。
【冬の日帰り登山の持ち物】安全・安心のための持ち物の選び方とおすすめのアイテム

登山では、年間を通じて安全や安心のための備えが必要です。とりわけ冬の登山は日照時間が短く、雪や寒さ、強風など気象状況が厳しく、3シーズンに比べてリスクが高いため、万が一のための備えは欠かせません。準備を忘れないようにしましょう。
ヘッドライト

ヘッドライトは、年間を通じて必要な装備の1つです。特に冬は日没が早い上、積雪で通常のコースタイムの1.5倍の時間がかかるため、万が一暗くなってしまった時のことを考え、ヘッドライトを準備しておく必要があります。
スマートフォンのライトでは片手がふさがってしまって危険な上、貴重なバッテリーを消費してしまうので、日帰り登山であっても必ずヘッドライトを用意しましょう。
登山用ヘッドライトは、日帰り登山なら100~200ルーメン、日帰りから宿泊登山までカバーするなら200ルーメン以上を目安に選ぶといいでしょう。ルーメンは明るさの単位で、数値が大きいほど明るくなります。
登山用ヘッドライトはルーメンのほかに、照射距離も考慮する必要があります。最低でも30m以上、夜間行動する場合は50m以上あった方がいいでしょう。広範囲を照らせるワイドモードと、遠くを照らすスポットモードの切り替えができるモデルがおすすめです。
また、登山用のヘッドライトは防水仕様・防塵機能が必須です。バッテリーは充電式か乾電池式になり、乾電池式なら予備電池の持ち運びが簡単にできます。寒さでバッテリーを消費しやすいため、予備電池は持参した方がいいでしょう。
【LEDLENSER(レッドレンザー)】MH3

単3電池1本で使用できるシンプルなヘッドライトです。弱→強点灯の2モードで明るさは200ルーメン。最大照射距離は130m。複雑な機能は削ぎ落し、単純明快な操作だけで登山に必要十分な性能を備えています。また、本体裏のクリップで、ザックやウエアへ装着することも可能。初心者からベテランまで日帰り登山に最適なモデルです。
| 価格 | 5,280円 |
| 重量 | 約92g |
| 素材 | 不明 |
モバイルバッテリー

寒さでバッテリーを消費しやすいため、スマートフォンのモバイルバッテリーは念のため持参することをおすすめします。
地図・コンパス

ヤマップなどのスマホアプリのほか、紙地図もあった方がいいでしょう。

コンパスは、スマホや時計についているコンパスを使ってこれから進むべき方向を定めることができますが、どちらも電池がなくなってしまっては使い物にならなくなってしまうので、念のため持参した方がいいでしょう。
ツエルト

冬の日帰り登山では、急な天候悪化や道迷いによるビバーク(緊急避難的な野営)を想定した装備が必要です。ツエルトは、軽量なシェルターとして雨や雪を遮断し、風よけになってくれるため、山中で明るくなるまでその場に停滞することができます。ツエルト内で雪を使ってお湯を作れば、遭難時の体温低下を防いでくれます。
【モンベル】U.L.ツェルト

非常に軽量なツエルトです。付属のスタッフバッグに収納すると350ml缶ほどにコンパクトにまとまります。ビバークする時の備えとして携行するのにおすすめです。
| 価格 | 22,000円 |
| 重量 | 270g(275g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。 |
| 素材 | 10デニール・バリスティック エアライトナイロン・リップストップ[耐水圧1,000mmウレタン・コーティング] |
エマージェンシーシート

エマージェンシーシートは、体をシートで包むことで暖が取れる、保温用のアイテムです。日帰り登山で道に迷ったり、悪天候で動けなくなったりして山で一夜を明かさなくてはならない非常時に、エマージェンシーシートを体に巻き付けて防寒することができます。
また、エマージェンシーシートは非常時だけでなく、食事休憩中、体に巻き付けて冷えを防いだり、レジャーシートとしてお尻の下に敷いたりして活用できます。たたむと手のひらサイズにコンパクトにまとまるため、ザックに入れておいても邪魔になりません。お守り代わりに常時持ち歩くことをおすすめします。
【SOL】ヒートシートエマージェンシーブランケット

軽量な緊急用ブランケットです。テント泊のグランドシートとして使うこともできます。
| 価格 | 700円~ |
| 重量 | 78g |
| 素材 | ポリエチレン製(片面 アルミ蒸着) |
ファーストエイドキット

夏山登山で使用しているファーストエイドキット一式を持って行きます。
【山旅】X-PAC製ファーストエイドキットポーチ

耐久性と防水性に優れた素材で作られたファーストエドキットポーチです。視認性の高いデザインのため、負傷で動けなくなっても、誰かに頼んでザックの中から見つけ出してもらえます。
ちょっとした擦り傷なら、ポーチのジッパーを開けなくとも絆創膏をすぐに取り出す事ができます。ジッパーの開口部が大きいため、中身を確認しやすく、取り出しやすいのが魅力です。
| 価格 | 4,680円 |
| 重量 | 27g |
| 素材 | Dimension-Polyant X-Pac VX21 |
【冬の日帰り登山の持ち物】温かい飲み物に必要な装備の選び方とおすすめのアイテム

温かい飲み物は、寒い山の中で体を内側から温めてくれるだけでなく、ほっと一息つける安心感をもたらしてくれるため、厳しい環境下では欠かすことのできない存在です。
魔法瓶

冬山は気温が非常に低いです。水を持って行くと冷たくなり、冷たい水を飲めば体が余計に冷えてしまいます。しかも、水は0℃で凍り始めるため、水分補給をしようとした時、水が凍ってしまって飲めないことも考えられます。
そのため、冬山では魔法瓶に入ったお湯を持って行くことをおすすめします。休憩中に雪からお湯を作ることができれば、魔法瓶に補充しておくといいでしょう。
【モンベル】アルパインサーモボトル 0.75L

750mlの容量でありながら、重量がわずか318gと非常に軽量なモデルです。グローブを着用したままでも扱いやすい上、熱湯を注いだ6時間後の温度が80℃以上をキープしており、高い性能を備えています。価格もお手頃で人気の高い商品です。
| 価格 | 5,280円 |
| 重量 | 318g |
| 素材 | 本体:(外側)SUS304 ステンレス鋼(内側)SUS316 ステンレス鋼 外栓:ポリプロピレン 内栓:ポリプロピレン パッキン:シリコーンゴム |
ガス・ガスストーブ・クッカー

停滞した時にお湯を作ることができれば体を温めることはもちろん、高い安心感が得られます。水がなくても雪からお湯を作れれば、雪山で一晩明かさなくてはいけない時に大変心強い味方となります。エマージェンシー要素の高い道具の1つとして、装備に加えることをおすすめします。
【JETBOIL(ジェットボイル】マイクロモ

0.8Lのクッカーと高性能バーナーを組み合わせた、軽量で携行しやすいモデルです。低温環境での使用に最適なサーモレートテクノロジーを搭載し、極寒の雪山でも常温時と同じような安定した火力を発揮します。
なお、ガスカートリッジは付属していません。必ず専用の「ジェットパワー」を使用してください。
| 価格 | 24,200円 |
| 重量 | 約340g (付属スタビライザー27g、ゴトク35g除く) |
| 素材 | クッカー本体:アルミニウム合金、コジー:クロロプレン |
行動食

雪山では行動食が凍って硬く、食べづらかったりおいしくなかったりすることがあります。行動食の定番であるスニッカーズは、冬山ではキャラメル部分がカチカチになって歯が折れてしまうのではないか?というくらいに硬くなってしまうため、避けた方が無難です。

チョコレート含有の行動食なら、プロテインバーやSOYJOY、ナッツバー、チョコレートを使用したベルギーワッフルなどがおすすめです。寒い場所でもサクサクとした食感で楽しめます。

特に、チョコレート味のベルギーワッフルは、温かいミルクティーやチャイと一緒に食べるとおいしいです。
甘い行動食では、あんパン、饅頭、どら焼きがおすすめです。これらに含まれているあんこは年間を通じて行動食に適しており、寒さで硬く凍って食べづらいということがありません。

ただし、「スポーツようかん」「片手で食べられる小さなようかん」は、寒い場所だととても硬くなってしまい、「ここを押す」という部分を親指で押しても先端から出てこないことが多いです。味も、羊羹らしいおいしさが感じられないため、雪山の行動食としてはあまりおすすめできません。
そのほかフルーティなグミや、エナジージェルなどは冬の行動食としておすすめです。
低山・雪山別必需品リスト

ご紹介したアイテムの必要性を、雪山登山、低山ハイク別にまとめました。雪山は積雪量の多い高所を、低山は標高が高くない無雪もしくは積雪の少ない山を想定しています。気象条件によって持ち物が変わるため、必ず山行日の気象状況を確認の上、ご準備ください。
| 雪山登山 | 低山ハイク | |
| ニット帽 | ○ | |
| バラクラバ | ○ | |
| ウールの厚手ソックス | ○ | ○ |
| グローブ | ○ | ○ |
| 雪山用登山靴 | ○ | |
| アイゼン | ○ | |
| 軽アイゼンまたはチェーンスパイク | ○ | |
| ピッケル | ○ | |
| トレッキングポール | ○ | |
| ヘルメット | ○ | |
| ゲイター | ○ | ○ |
| ザック | ○ | ○ |
| サングラス | ○ | ○ |
| ゴーグル | ○ | |
| 日焼け止め | ○ | |
| ヘッドライト | ○ | ○ |
| モバイルバッテリー | ○ | ○ |
| 地図・コンパス | ○ | ○ |
| ツエルト | ○ | |
| エマージェンシーシート | ○ | ○ |
| ファーストエイドキット | ○ | ○ |
| 魔法瓶 | ○ | ○ |
| ガス・ガスストーブ・クッカー | ○ | |
| 行動食 | ○ | ○ |
リスクに備えた持ち物で冬の日帰り登山を楽しもう
冬の登山は日帰りであっても、雪や寒さに対するリスクが高く、しっかりとした装備が必要です。万全の準備で、冬の澄み渡る空気と白銀の世界を楽しみましょう。



