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登山の持ち物25選!リストで確認できる初心者に最低限必要な装備&あると便利なもの[日帰り登山編]

登山の持ち物25選!リストで確認できる初心者に最低限必要な装備&あると便利なもの[日帰り登山編]

「初めての登山、何を持っていけばいいの?」
「最低限準備するべき持ち物は?」

と、お悩みの初心者の方に、この記事では、春~秋の日帰り低山登山に必要な持ち物と、あると便利な持ち物を紹介しています。特に、どんな登山にも最低限必要な3つの基本装備に関しては、特徴や選び方のポイントを詳しく解説していますので、購入の際の参考になるはずです。

あわせて持ち物リストをまとめましたので、お出かけ前に忘れ物がないかどうか確認するのにお役立てください。

登山初心者が最低限揃えたい持ち物3選

登山に必要な持ち物はいろいろありますが、初心者の方がまず最初に揃えたい「三種の神器」と呼ばれる、登山に最低限必要なアイテムを紹介します。

①登山靴

「スニーカーで山登りしてはいけないの?」と思う初心者の方も多いでしょう。整地された道を歩く軽いハイキングならスニーカーでも問題ありませんが、登山となると不整地を長時間登ったり下ったりします。

初心者の方がトライするような日帰りの低山登山でも、露出した木の根や岩場、ぬかるんだ道、沢歩きなど、スニーカーでは対処できないような路面を歩くことがあります。
今後登山を続けるなら、まず登山靴を購入することをおすすめします。
登山靴はスニーカーと違い、不整地から足を守るため、次のような特徴を備えています。

特徴①:ソールが硬い

右が登山靴 左がスニーカー

足場の不安定な凸凹した路面を長時間歩くため、柔らかいソールでは足に負担がかかり怪我につながります。ソールを硬くすることで足裏を凸凹の衝撃から守り、負担を減らします。

特徴②:グリップ力が高い

木の根やぬかるみ、砂など路面のどんなコンディションでも滑らないよう、アウトソールのグリップ力が高いのが特徴です。

特徴③:足首のカットが高い

上が登山靴 下がスニーカー

凸凹した路面で足を捻ったり転んだりしないよう、登山靴は足首が覆われているミドルカットまたはハイカットのモデルが多いです。

特徴④:防水性がある

出典:キャラバン

登山靴は、雨天時や、沢、ぬかるみを歩いても濡れないよう、防水性を備えたモデルが多いです。

登山靴にはたくさんのモデルがあるため、選ぶのに迷ってしまうかもしれません。お店のスタッフと相談しながら、次のような初心者におすすめの登山靴を選ぶといいでしょう。

選び方①:初心者にはミドルカットかハイカットがおすすめ

初心者の方には足首を保護するハイカットまたはミドルカットの登山靴がおすすめです。靴の中に砂や小石などが入る心配もありません。

選び方②:レザーとメッシュのハイブリッドタイプがおすすめ

靴のアッパー(靴底を除く、足の甲の部分)に、保温性と防水性を備えたレザー素材と、軽量性と通気性を備えたメッシュ素材とを組み合わせた、ハイブリッドなモデルがおすすめです。

選び方③:必ず試着をして自分の足に合ったものを選ぶ

出典:キャラバン

登山靴はお店で実際に試し履きをして、自分の足に合ったものを選ぶことが最も大切です。厚手のソックスを履いてから靴を履き、傾斜台を使って歩いてみましょう。

登山靴の詳しい選び方や初心者におすすめのモデルについては、こちら↓を参考にしてください。

また、登山靴のメーカーについて知りたい方は、こちらの記事↓を参考にしてください。

②ザック(リュック)

「普段のリュックで登山をしてはいけないの?」と疑問に思う方がいるかもしれません。日帰りのライトなハイキングであれば、普段使っているリュックでも問題ありませんが、今後登山を続けたいのであれば、登山用のザックを購入することをおすすめします。
登山用のザックは街用のリュックにはない、登山に適した次のような特徴を備えています。

特徴①:登山ザックは「腰」で背負う

街用のリュックは「肩」で背負いますが、登山のザックは「腰」で背負うといわれています。登山ザックには肩のベルトだけでなく腰にもベルトがあり、重い荷物を腰でも支えることで肩に食い込む重さを減らし、登山の疲労度を少なくしています。

特徴②:クッション性のベルトなどで負荷を減らし、体にフィットする

登山ザックの肩ベルト(ショルダーハーネス)はクッション性があるため、肩にかかる負荷が軽減されます。さらにザックの横ブレを防ぐチェストストラップ、ザックの重心を上に引っ張り上げるショルダースタビライザーなど、体にかかる負荷を分散させ、よりフィットさせることで疲労を軽減させる機能が満載です。

特徴③:登山に必要なさまざまな機能が備わっている

登山のザックは完全防水ではないため、雨蓋がついていたりレインカバーが備わっていたりします。また、背中の発汗を抑える背面のメッシュパネルや、フロントポケット、サイドポケットなど収納に便利なさまざまなポケットが付いているなど、登山に適した作りとなっています。

特徴④:サイズ展開が豊富

登山ザックは15L前後から70L以上まで容量別にたくさんの種類があり、男性用・女性用と性別によって分かれているモデルもあります。登山者の体格や登山シーンに応じてザックを選べるようになっているのが、街用リュックにはない特徴です。

登山の装備は、日帰り登山、山小屋泊登山、テント泊登山によって、また季節や行く山によって容量と重さが変わります。
ここでは、初心者の方がまずトライする、無雪期の日帰り登山に合ったザックの選び方を紹介します。

選び方①:日帰り登山なら15~30Lを目安に

ザックの容量は、何を持っていくかによって選びます。だいたいの目安として、低山の日帰り登山なら20L前後、2000m以上の大きな山に行ってみたいと考える方は30L前後のザックが汎用性が高くおすすめです。

日帰り登山用のザックの選び方は、こちらの記事↓が非常に詳しく解説していますので参考にしてください。

なお、ザックの容量に関しては、「大は小を兼ねる」の考え方は通用しないと思ったほうがいいでしょう。容量が大きい登山ザックの中に小さな容量の荷物を入れると、荷物が下部に偏って揺れ、歩きづらくなるからです。

実際に必要な装備を並べてパッキングすると、日帰り登山では20Lに満たないことも多く、15L前後で十分とする意見もあります。
15Lサイズのザックに関しては、こちらの記事↓を参考にしてください。

また、初心者の方のザック選びに関しては、こちらの記事↓がわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

選び方②:自分に合ったサイズを選ぶ

気に入ったザックが見つかったら、自分の体に合ったサイズを選ぶようにします。ザックのサイズは、背面長(=首を前に傾けた時に飛び出す第7頚椎と腰骨までの長さ)とザックの長さとが合っていることが重要で、背負った時のバランスが良く、登山で疲れにくくなります。

ザックによっては、背面長を調整できるモデルがありますが、ザックの容量が小さくなると調整できるモデルが少なくなるのでご注意ください。

ザックのサイズ選びに関しては、こちらの記事↓が詳しく解説していますので、ぜひお読みください。

自分の体のサイズに合ったザックを購入し、実際に山に出かけてみると、初心者の方の場合、肩や背中が痛くなることがあります。これは、正しいフィッティングができていないことが原因のようです。こちらの記事↓も参考に、正しい背負い方を確認してみましょう。

選び方③:信頼できるメーカーのモデルを選ぶ

信頼性が高く、実績のあるメーカーのザックは、機能性に優れている上、フィッティングした際の背負い心地が良いモデルが多いです。カリマー、ドイター、ミレー、グレゴリー、オスプレー、アークテリクス、ザ・ノース・フェイス、マムート、モンベルといったブランドのザックは人気が高く、おすすめです。

メーカー別のおすすめモデルを知りたい方は、こちら↓の記事を参考にしてください。

また、日帰り登山だけでなく山小屋泊登山も検討している方、登山ザックの選び方についてトータルに知りたい方は、こちら↓の記事を参考にしてください。

③レインウェア

山は天気が変わりやすく、天気予報で雨が降らないことが予想できても、レインウェアは常にザックに入れておきたいアイテムです。雨が降らなくてもウィンドブレーカーとして着用することができ、寒さを防いでくれます。

登山用のレインウェアは、タウン用のレインウェアと異なり、登山に適した次のような特徴を備えています。

特徴①:防水性と透湿性を両立させている

レインウェアには防水性が欠かせません。しかし、登山では発汗によるムレを外に逃さないと汗で体が濡れてしまい、体温が奪われてしまう可能性があります。
そのため、登山用のレインウェアは、雨を防ぎながら同時にムレを外に逃がす透湿性や通気性を備えているのが特徴です。
雨ガッパはビニール製のためムレが発散されず、登山には向いていません。

特徴②:防寒着、エマージェンシーアイテムになる

登山用レインウェアは、雨が降っていない時、風の冷たさから体を守るウィンドブレーカーとして着用できます。雨が降っている時は、雨で体を濡らさないことの他に、雨の冷たさで体を冷やさない役割も担っています。

また、ビバーク(山中で緊急に夜を明かすこと)を強いられるような時のエマージェンシーアイテムとしても活躍する装備です。

特徴③:軽量コンパクトにまとまる

登山用レインウェアは、着用しない時はザックに収納しておくため、軽量でコンパクトにまとまるものがおすすめです。ポケットブルなタイプは小さくまとまるため、収納に役立ちます。

初心者の方は次のようなレインウェアを用意するといいでしょう。

選び方①:ゴアテックスの上下セット

初めて登山用のレインウェアを購入すなら、ゴアテックス製が安心です。値段が少々高めですが、防水性と透湿性を兼ね備えた高性能な素材のため信頼できます。

また、レインジャケットとレインパンツの上下セットで買う方が、それぞれ単品で買うより値段が安いので、お得です。

選び方②:フードとツバの形状に注目

雨や風の侵入を防いで視界を確保するため、フードを顔周りにフィットさせるよう調節できるドローコードやストラップなどが付いていると便利です。

選び方③:一回り大きめサイズ

レインウェアはいちばん外側に着用するので、レイヤリングでいちばん厚いものを着てから試着するのがおすすめです。フリースやダウンの上から着ることを考えて、普段より一回り大きめのサイズを選んだほうがいいでしょう。

登山に必要な持ち物12選

登山の持ち物の中で、どのようなスタイルの登山でも持ち歩くことが必要な持ち物を紹介します。

地図

出典:山と高原地図

地図は登山に欠かせない持ち物の筆頭といっていいでしょう。スマホの地図アプリだけでなく、紙地図も持参することをおすすめします。

必要な地図をWEBからプリントアウトしたり、ガイドブックの地図をコピーしたりするのもいいですが、山と高原地図は濡れに強く、所要時間や危険個所など情報が詳細に記載されているのでおすすめです。

コンパス

出典:シルバ

紙地図とセットで使います。最近はスマホの地図アプリや腕時計を利用している方が多いですが、どちらもバッテリーを消費するため、紙地図+コンパスもあった方が安全です。

初心者の方は、こちらの記事↓で使い方と選び方を参考にしてください。

ヘッドライト

「日帰り登山ならヘッドライトは必要ない」とお思いかもしれませんが、道に迷って計画通りに行動できないと、山の中はすぐに暗くなってしまいます。

特に、秋から冬にかけては日没時間が早いため、暗くなって行動できなくなると命にかかわります。ヘッドライトはどのような登山でも必ず持ち歩く装備に加えましょう。

健康保険証のコピー

万が一の時のために。病院での対応がスムーズになります。コピーでOKです。

ファーストエイドキット

応急処置ができる最低限のファーストエイドキットは準備しておきましょう。

水分

登山で水分補給は欠かせません。カフェインが含まれているコーヒー、紅茶、緑茶は利尿作用があるため、水がいちばんおすすめです。麦茶などノンカフェインのお茶やスポーツドリンクでもいいでしょう。

ペットボトルでかまいませんが、水筒があると気温に合わせて温かい飲み物、冷たい飲み物が飲めて便利です。特に、水筒に入れた温かい飲み物は、寒さに対して体を内側から温めてくれるためとても助かります。

食べ物(行動食)

山での食事は、登山の楽しみの1つであると同時に、大事な栄養補給でもあります。

特に、「行動食」と呼ばれる栄養摂取を目的とした食べ物は、立ったままでも口にできる上、万が一の時の非常食も兼ねているため、必ず持参するようにしましょう。

ゴミ袋(レジ袋、ジップロックなど)

山で出たゴミは、全て持ち帰るのが登山のルールです。

レジ袋を複数枚用意しておけば、ゴミ袋として役立つだけでなく、急な降雨でレインパンツを着用する際、登山靴を履いたままの足をレジ袋に突っ込んで、袋の口を結んでからレジ袋ごとレインパンツを履けば、登山靴を脱がなくても泥で汚すことなくレインパンツを履けます。
また、レジ袋は、濡れたレインウェアをしまったり、下山後にお土産を買ったりする際にも便利です。

ジップロックは、においを封じ込めることができるので、使用済みのティッシュやトイレットペーパーなど汚物類を入れるのに重宝します。

タオル(手ぬぐい)

汗を拭いたり、首に巻いて日焼けを防止したりなど、意外と活躍するアイテムです。

登山計画書

警察や家族に登山計画書を提出しておくと、万が一の時、スムーズな捜索や救助活動につながります。登山計画書は、登山口などに設置されている登山ポストに投函するか、登山アプリや都道府県警察のWEBサイトなどから提出します。

現金

山岳地帯では、電子マネーやクレジットカードが使えない場合があるので、現金は必ず用意しておきましょう。

スマートフォン


通信手段としてだけでなく、地図アプリとしても必携のアイテムです。必ず充電してから出かけるようにしましょう。

登山にあると便利な持ち物10選

無くてもなんとかなるものの、あると安心できる、もしくは役に立つ持ち物を紹介します。登山経験を重ねるごとに、必要性を痛感するものが出てきますので、その都度揃えていくようにすればいいでしょう。

モバイルバッテリー

スマホで地図アプリを使うとバッテリーを消費しやすく、電池切れが心配です。日帰り登山であってもモバイルバッテリーを持参すると安心できます。

トイレットペーパーまたはティッシュ

山にトイレがあっても、トイレットペーパーが切れていることがあるため、持っておくと安心です。花粉症の方は鼻をかんだり、山ごはん派の方は調理器具の汚れを拭ったりできます。

トレッキングポール

上りでは推進力を得られ、下りでは足にかかる負担を軽減できため、初心者の中でも体力に自信のない方には、おすすめのアイテムです。

エマージェンシーシートまたはツエルト

エマージェンシーシートは、山中で遭難してビバークする(泊まる)ことになった場合に使用するアルミニウムの保温シートで、災害時にも使えます。

ツエルトは、ビバーク用の簡易テントです。どちらも、万が一を想定した場合の緊急用品ですので、ザックに入れてお守りとしましょう。

熊鈴

近年、熊による被害が増えています。登山口で「熊出没」「熊に注意」といった看板を見かけることが多くなっていますので、不安を感じる方には熊鈴の装着をおすすめします。

日焼け止め

山は紫外線が強く、曇りの日でも日焼けします。汗をかくので、日焼け止めをこまめに塗り直すといいでしょう。

虫よけ

山には、さまざまな虫がいるため、夏場は山に入る前に虫よけのスプレーを噴霧しておくと安心です。

サングラス

山の強い紫外線や強風、ほこりなどから目を守り、視認性をアップさせるために、サングラスはあると便利です。

登山用時計

登山用の時計には、高度計、気圧計、方位磁針(コンパス)、温度計などの機能が搭載されています。天候の変化を予知したり、位置や方向を確認したり、高度の変化を把握したりできるため、登山中の判断をサポートし、安全な登山へと導いてくれます。

ザックカバー

ザックカバーはザック用のレインウェアです。ザックカバーが付いていないザックの場合は、別途ザックカバーを用意する必要があります。

登山の持ち物チェックリストで確認

春~秋の日帰り登山の持ち物をリストにしました。◎は必須の持ち物、〇は必要に応じて持参する持ち物です。忘れ物がないか確認のためご利用ください。

チェック装備名重要度
ザック
ザックカバー
レインウェア上下
登山用時計
タオル(手ぬぐい)
スマートフォン
地図(アプリ、紙地図)
コンパス
登山計画書
モバイルバッテリー
トイレットペーパーまたはティッシュ
ゴミ袋(レジ袋、ジップロック)
現金
水分
食べ物(行動食)
サングラス
トレッキングポール
日焼け止め
虫よけ
熊鈴
ヘッドライト
ファーストエイドキット
健康保険証のコピー
エマージェンシーシートまたはツエルト

登山の装備は少しずつ揃えていこう

登山の持ち物は決して安い金額ではないため、最低限必要な装備を揃えるだけでも、最初は高く感じられるはずです。一度にすべての持ち物を用意しなくても、経験を重ねていくうちに欲しいものが定まってきますので、少しずつ揃えていけば十分です。
本記事を参考に、自分のペースで安全・安心な登山を楽しんでいきましょう。

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